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かえってきた本

10年前シニアネットのひとに誘われ仲間5人で井上ひさしの文章教室の講座を3回受けました 「NPO法人 鎌倉広町・台峯の自然を守る会」の創設者であった井上ひさしさんはその受講料をすべて鎌倉市の緑保全トラスト基金に寄付されていました そのときご自分の著書にサインをしてくださるということでみんな1冊ずつ持ってゆきました
私は夫から「下駄の上の卵」という本を借りてもってゆきました ところがお忙しいということで本は戻ってこないで10年が過ぎてしまいました  もしかすると受講者の誰かが無理に「サインをしてほしい」と頼んだのかもしれないとおもい、夫に謝りました 初版本だったので夫はちょっと残念だったようです 2年前にご本人が亡くなりもうすっかり本のことはあきらめていたのですが、井上さんの遺稿・追悼文集とともに昨日突然送られてきたのです 会のスタッフの方が心にかけていてくださったのでしょう ご遺族のお気持ちとして「遅筆堂文庫」の便箋も同封されていて恐縮いたしました 
お忙しい日々を過ごされていたので本をめくったのですがサインはありませんでしたが、ファイルに書かれたこの文字でたくさんの大切なことを伝えてくださったので故人のお気持ちは十分いただくことができました 
「むずかしいことをやさしく やさしいことをふかく ふかいことをゆかいに ゆかいなことをまじめに 書くこと」
わたしなどまじめなことをまじめにしか書けないのでちぃっとも面白い文章や味わい深い文章を書くことができない人です
このお言葉を感謝のきもちで肝にめいじたいと思いました 即お礼のメールを会のスタッフの方に送りました ご遺族に感謝の気持ちも伝えてくださるようお願いいたしました 
   井上ひさしさん、ありがとうございました 合掌


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巨人たちの落日(Fall of Giants)上・中・下巻

同じ著者、ケン・フォレットの「大聖堂」も1冊が分厚くて寝ながらの読書には重たかったのですがこれも各500ページを超す厚さです でも面白くてどんどん読み進んでいます


20世紀の古きものの終わりと新しい勢力の台頭を描くスケールの大きな小説です
同じ地球上での国家の利害をめぐる動き、歴史が生んだ階級、社会の流れに飲み込まれる男女の愛・・・
よく描ききっています 以前日露戦争をめぐる本も数冊読んだこともあって、ロシアに対してイギリス人やドイツ人からみた見方もとらえながら興味深く読んでいます 今は和平をめぐる水面下の動きの部分です 戦争はいったん始まるとやめるのはすごく難しいのだとよくわかります


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坂の上の雲

暮から「坂の上の雲」を読んでいます 昨年は尖閣諸島問題とかロシアの大統領が国後島を訪問して「ロシアの領土を訪問」として(あちらの報道では)いたりして、私のようなものでもちょっと国粋主義めいて、日本の外交の弱さをなげく思いがあります 
NHKのドラマで取り上げられたので、原作を読んでみたくなり現在日露戦争突入時(第3巻)を読んでいます
日本が明治維新を経て、農業のほかとりたてて言うほどの産業もない国力のない時代に、国の予算の半分を軍事費についやしてまで守らなければ、南下思想のもとロシアに占領されるかもしれなかった歴史を知ることが必要だと思いました

この小さな島国が植民地の体験をせずにすんだことは幸せなことですが、やってはいけなかった第2次世界大戦の終戦時に生まれた人間として、明治以降の歴史を知ることは必要だと思っています

私の中学時代は古代などは詳しい授業があったのに明治以降は「自分で教科書を読んでおきなさい」と時間切れでした あえてそうしたのかとも思います
高校は世界史専攻だったので、日本人であるにもかかわらず明治以降に弱いのです(^^ゞ

「坂の上の雲」は司馬遼太郎の歴史観によって書かれているのでこれを絶対視するのではなく、また別の見方もあると思いますがとりあえず今はこの本を楽しんでいます


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「悪人」ほか

最近読んだ本は「悪人」と「ミカドの肖像」です
芥川賞作家の吉田修一の「悪人」は最近映画化されて上映されていますね 毎日出版文化賞、大佛次郎賞のダブル受賞で20社以上にわたる映画化権争奪戦になったといわれているのでどれほどの本かと思い読んでみました 誰がほんとうの「悪人」であるかは読者が判断することのようです 
もう一冊は西武グループをつくりあげた堤康次郎が戦後旧皇族の土地をどのようにして次々と自分のものにしていったかを書いたドキュメントです
前者は小説で、後者は実在した人物ですが、不思議に「母親に捨てられた」という意識が主人公にある、それが人生を左右するまでの「思い」になっていると感じました それぞれ祖父母に育てられているのです 
前者は男にだらしない母親に置き去りにされ祖父母に育てられ、土木作業員になった今はよく祖父母のめんどうをみる、若いのにめずらしいというくらいのやさしい青年である

堤康次郎も父親の死によって母親が実家に戻されたので(当時の女性は自活できる手段がなく、実家に戻され再婚を余儀なくされる これは女性の地位の低さのせいであって康次郎の母親が悪いのではないのだが)祖父母のもとで育った
彼の事業面での能力は勿論世の中の人々が認めるものだが、すごい女性関係もハンパなものではなく、人間は幼少のころ十分に母親に愛され抱きしめられて育たないとなにか欠如するのではないかと思わされました 



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最近読んだ本


お馴染宮部みゆきの「理由」・・・直木賞受賞作
カズオ・イシグロの「わたしたちが孤児だったころ」
そして桐野夏生の「東京島」・・・・今映画化されていますね
まったく分野もなにもおかまいなしの乱読です
若い時、子供の教育、義父母の世話、仕事などで忙しくて本が読めず、リタイアしたら読めると踏んでいましたが、視力の衰えまで考えませんでした(-_-)
針仕事をしてもミシンのハリに糸を通すのさえ、ほとんど感でやっているような具合で(今年作り直した眼鏡をしてもはずしてもみえない)はかどりません
夜の乱読が視力の衰えに拍車をかけているようです 
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Author:shuho-t
書とフラを愛するシニアです 晴耕雨読ならず、一日のうちある時は静かに書に親しみ、ある時は笑顔いっぱいにフラを踊ります 

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